金利が高くて当たり前
消費者金融大手4社(武富士/アコム/アイフル/プロミス)の平均金利は28.283%です。出資法で規定されている上限金利が29.200%ですので高いと言えるでしょう。しかし消費者金融は最もリスクの高い個人の顧客に対しての金融機関という特質があります。ここでのリスクは回収不能になる可能性というものです。個人の顧客ですので会社のように借金の返済に安定性は限りなく低いです。また現在ではいつリストラされてもおかしくない実情がありますし、就職率の低下に伴うフリーターの増加など、こういった銀行では信用されにくい顧客に保険証や免許証だけでスピーディーに融資してくれるからこそ金利が高くて当たり前なのです。
ターゲットとなる顧客は低属性
消費者金融でお金を借りるのは金利が高いことは先に述べたように言うまでもありません。属性の高い人は銀行のローンを利用する傾向がありますので、消費者金融のターゲットは平均年収以下の顧客層が主なターゲットとなります。たまに高い属性の方が借りてくれればラッキーというところとなります。では銀行系ローン会社のターゲットはどんな顧客でしょうか?モデルとしては30代の平均年収のサラリーマンを対象としています。
金利が高いほど審査が甘い1
金利は審査基準に影響を及ぼします。金利25%よりも29.2%の業者のほうが審査が甘くなると考えて構わないでしょう。理由は簡単で金利が高いほどリスクへの備えが出来るからです。
例え話その1
本城さんは30万円持っています。鈴木君と佐藤君と田中さんに各10万円ずつお金を貸します。
鈴木君は普通のサラリーマンで、佐藤君は公務員で、田中さんはフリーターです。
田中さんがなんらかの都合で回収不能になりました。
本城さんは平等に利息を徴収するとしたらいくら利息を取れば黒字になるでしょうか?
| 貸付額合計30万円(審査甘く金利高め) |
| 金利30% | 金利40% | 金利60% | 金利80% | |
| 鈴木 | 12万円 | 14万円 | 16万円 | 18万円 |
| 佐藤 | 12万円 | 14万円 | 16万円 | 18万円 |
| 田中 | 回収不能 | 回収不能 | 回収不能 | 回収不能 |
| 回収 | 24万円 | 28万円 | 32万円 | 36万円 |
| 利益 | −6万円 | −2万円 | +2万円 | +6万円 |
金利が高いほど利益が上がる仕組みは理解できると思います。逆に金利が低いと回収できなかった場合は赤字になります。このケースの場合は金利を60%以上にすることで回収できないリスクを回避できますし、最初から田中さんに融資しなければリスクを回避できます。
例え話その2
本城さんは30万円持っています。鈴木君と佐藤君と田中さんに各10万円ずつお金を貸します。
鈴木君は普通のサラリーマンで、佐藤君は公務員で、田中さんはフリーターです。
田中さんはフリーターなので10万円を貸すのをやめました。
結局余った10万円を公務員で信用のある佐藤さんに貸しました。
本城さんは平等に利息を徴収するとしたらいくら利息を取れば黒字になるでしょうか?
| 貸付額合計30万円(審査厳しく金利低め) |
| 金利10% | 金利20% | 金利30% | 金利40% | |
| 鈴木 | 11万円 | 12万円 | 13万円 | 14万円 |
| 佐藤 | 22万円 | 24万円 | 26万円 | 28万円 |
| 田中 | 貸さず | 貸さず | 貸さず | 貸さず |
| 回収 | 33万円 | 36万円 | 39万円 | 42万円 |
| 利益 | +3万円 | +6万円 | +9万円 | +13万円 |
田中さんにお金を貸さない、つまり審査を厳しくした結果、金利が低くても黒字にすることができました。金利が低くても黒字になったのは田中さんにお金を貸さなかったというのが最も大きな理由です。
金利が高いほど審査が甘い2
例え話でわかったように金利が高いほどリスクを回避できますので審査が甘くなります。逆に金利が低い業者は属性の低い(リスクの高い)顧客にお金を貸さず、上客のみを相手にする業者ということが言えます。
消費者金融は高利ではなく適正金利
日本とは言えど貧富の差は存在します。消費者金融のターゲットとする顧客は平均年収以下ということですので、それらの方々を支える金融機関ともいえるでしょう。しかし消費者金融は慈善事業ではなく営利を目的とした企業体ですので金利がかかるのは仕方がありません。また低属性の方へ融資する高いリスクがありますので、金利が高いというより、この金利こそが適正とも言えるでしょう。逆に法規制により更に上限金利が引き下げられることがあれば日本全体としての消費生活は低下することは間違いないでしょう。不況と呼ばれるこの時代は消費者金融をうまく利用することも、よりよい生活を実現することができる一つの方法ではないでしょうか。